ここ3年くらい、草津白根山の火山レベルが2だったので、湯釜付近は昼間しか通り抜けできなかったが、ようやくレベル1となり、以前のように駐車場に車と停めることができるようになった。 そこで久しぶりに出かけた。 湯釜が見える展望場所へ続く道は人がたくさん登っていたが、今日は登るのはやめて反対側の弓池へ。
ここも昔の火口の跡が池になったものだ。
ワタスゲがきれいだ。
池にはカルガモ親子。
雛は9羽くらい。お母さんといっしょに小さい池から大きな池へ渡っていた。
久々の弓池はとてもすがすがしくて気持ちの良い場所だった。
次はチャツボミゴケ公園へ向かった。 昨年11月に国の天然記念物に指定された。
受付で入園料500円を払って、さらに1km上の駐車場へ行く。 平日だがほぼ満車、天然記念物指定で知名度が上がったかな。
穴地獄へ行く途中のコケ地帯。 バイオミネラリゼーションによって今も鉄鉱石が生成されているそうだ。
褐鉄鉱がむき出しになった場所。 かつてこの辺りは群馬鉄山と呼ばれて、国内第2位の生産量を誇る露天掘り鉱山として栄えた。採掘して鉄鉱石は吾妻線太子駅へ運ばれ、そこから各地の鉄工所へ運ばれていったという。 4月頃見に行った太子駅には鉄鉱石を貨車に積み込むホッパーが復元されていたね。
300mくらい歩いて行くと、この公園の白眉、穴地獄へ入る。 ここは木道が整備されていて、穴地獄の全貌が眺められるようになっている。
あちこちから強酸性の水が湧き出している。 PH2.8の強酸性の水で生育できるチャツボミゴケの群生は圧巻。
木道を周遊する観光客はたくさんいた。
滝もいくつか見られた。
梅雨の時期がコケの緑がもっともきれいだとのことだが、今年は雨が少ないせいか、水から出ている部分は黒ずんでいた。 あたりにはレンゲツツジがたくさんあって、5月ごろはさぞきれいなことだろう。
この環境を保全するために、来年からは受付までしか車を入れなくして、そこからは徒歩で行くか、自動運転のカートで行くかということになるようだ。 確かにこんな箱庭のような奥まった場所に生息する繊細なチャツボミゴケを見るために、大量の自動車や見物客がやって来たら、もし今までのように人を入れていたらどうなるか・・・・・・貴重な自然を守るために地元は頑張っているようだ。